失敗した最初の転職
私が転職した理由は以前のエントリーに記載している通り、旦那様のシンガポール駐在がきっかけです。それまで転職は漠然と思い描いたことはあったものの、監査から税務への部門異動で満足していた私。部門異動後思うように働けないことには苦しんでいましたが、よもや転職、しかも海外に転職するとは思いませんでした。
下調べや準備が不足する中で迎えた転職活動。30代半ばだった私は年齢や英語ができないあせりから、転職先をなるべく早く決めてしまいたいと思い日本から転職活動をしました。そしてスカイプで面接をし、最初に決まったところによく考えもせずに決めてしまったのです。日系ではありましたが他も面接が進んでいたのに、現地の会社に出向くことなくエージェントからの電話をもって転職活動を終わらせたのです。
すみません、ポジションを間違えてました…
電話でエージェントから「キトリさん、決まりました」と来てから数週間後、再度エージェントから電話がかかってきました。いつもはハキハキとした担当者がなぜか声が暗いのです。「すみません、アシスタントマネージャーのポジションでオファーがあったと勘違いしてました。オファーレターが来て確認したらアカウンタントでした」「給与は提示金額で変わりません」「小規模の事務所ですし肩書にこだわる必要はないかと思います」との話でした。
当時(今もですが)私にはマネージャーポジションへのこだわりがありました。ちょうどスタッフからシニア、マネージャーにあがる頃、何もかもうまく行かない時期がありました。
私生活のトラブルにリーマンショックの打撃が加わり早期退職を全社あげて行うほど社内の昇進が厳しくなっていました。頑張っても報われない時期でした。結果として同期より昇進が遅れていた私はキャリアへの焦りがありました。一方で、自分の今までのキャリアを評価してもらいたいという思いもありマネージャー職に拘っていました。
とはいうもののエージェントの話だと先方はタイトルをマネージャーに変更するのは頑なにこばんでいるとのこと。納得はできませんでしたが、他をすべて断ってしまったのでオファーを受け入れるしかありませんでした。
オファーレターはすみずみまで確認しよう
幸い私が最初にお世話になった会社は仕事量は大変多かったものの、ボスが非常に良い人でした。最終的には自分で交渉しポジションをあげてもらいました。
次の転職の時にはオファーレターを確認するギリギリまで他のオファーは断らずなんとかエージェントに頼んで回答期限を引き延ばしてもらいました。
なお金額、ポジションも大事ですが、Job Descriptionも大事です(添付されていない会社もあります)。海外では一般的にポジションでその人の仕事の中身が決まるかと思います。日本のようにマネージャーがスタッフの仕事を手伝うとか、スタッフがマネージャーのようなことをすることはあまりないと考えた方が無難です。あったとしたらそれはDevelopment Assignmentと、箱を作ったうえで行うのが普通かと思います。マネージャーはマネージャーの、スタッフはスタッフの仕事をするので、Job Descriptionをきちんと確認した方がよいと思います。友人の中にはビザサポートのポジションで入ったつもりが受付や郵便を配るアシスタント業も兼務ということでショックを受けていた人がいました。しかしJob Descriptionを確認したところその記載がありどうしようもなかったと話していました。
以上、転職の注意点でした。なんだか面倒くさいな、と思った方もいるかと思いますが、シンガポールの方が自分の思いをきちんと伝えれば返してくれる人が多い気がします。ぜひ自分の思いを飲み込まずに伝えてみてください。たとえ結果は変わらなくても驚くほど前向きな気持ちになれると思います(^^)
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ポジション下がっても、給料一緒だから~ってちょっとひどいですね(>_<)
本当にそうですよね。そしてそれを受け入れた私もだいぶ世間知らずでした(^^;)
私も同じ状況だったら、受け入れていたかもしれません(^^;