お話し会

3連休に小学生低学年を中心にこじんまりと紙芝居の会を開きました。これで3回目。今までは何かのイベントのついでに開いていたのですが、今回は紙芝居がメインです。物語を深く体験してほしいと思って開きました。

高校生の時、毎年夏に国語の先生が主催する読書会に参加していました。安楽死を扱った森鴎外の高瀬舟を皆で読むのがとても面白かったことが原体験になります。

読書と学校の成績の因果関係は不明(私よりも本を読まなかった妹二人の方が難関大学を卒業しています)なものの、読書が人生を豊かにしてくれることは間違いないと信じています。

物語のポイントを書き留め
  1. 選んだ題材
  2. お話し会の構成
  3. 次回はもう少し低学年向けを選ぼう

選んだ題材

「セロ弾きのゴーシュ」と「注文の多い料理店」を二つ選びました。どちらも宮沢賢治の作品です。何となく選んでしまったのですが、もう少し易しい題材を選べばよかったと終ったあとで後悔。小学校低学年、とくにあまり読書に興味のないお友達には難しかったかもしれません。

お話し会の構成

まずはセロ弾きのゴーシュからスタート。オーケストラって何?指揮者って誰?というところからYoutubeの動画を使って説明します。

セロ弾きのゴーシュは下手なゴーシュが動物たちに励まされながらセロが上手になるというお話です。読み手としてはいろんな動物の声を分けるのが難しくて、ここは子供たちにも参加して読んでもらえばよかったと思いました。

とはいえ、ここまでは割とどの子も座って聞いてられました。

次は注文の多い料理店。実はこの話は子供向けなのに深くて、「糧に乏しい村のこどもらが都会文明と放恣な階級とに対するやむにやまれない反感です」と出版の際に紹介された話なのです。なので

  • 宮沢賢治が生まれた場所が東京から離れた岩手という場所だったこと
  • 宮沢賢治が大昔に生まれたこと
  • 大昔は学校にいけない子供がたくさんいたこと

という時代背景を説明しました。

この紙芝居は最後「むらのこどもたちがだまって紳士二人を見つめていた」という個所があるのですが、そこを一緒に考えてみたいと思ったのです。

ですが!子供の集中力は短し。紙芝居が始まってしばらくすると、次女をはじめ立ち歩いて他の遊びをしてしまうお友達もいました。物語がドキドキするので怖い気持ちを紛らわしたかったのかもしれません。

うちの長女は真剣に聞いてたので小学校中学年~高学年ぐらいがちょうどよかったのかも。あとは心に響くには「貧しさ」を根本的に理解できなかったかもしれません。

次回はもう少し低学年向けを選ぼう

うちの子二人は結構物語が好きなので、二つの紙芝居を読んでもいけるかと思っていたのですが、一つで次女の集中力が切れてしまいました。題材としてもう少し簡単なものを次は選びたいと思います。あとは子供たちに参加してもらってもいいのかなと。特にセロ弾きのゴーシュのような多くの登場人物が出てくるものは、参加型にすると子供たちがより興味を持ってくれそうな気がします。

参加してくれたママたちからは次回も楽しみにしていると温かな言葉をかけていただきました。

この会は細く長く続けていけたらいいなと思っています。

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