自分の頭で考える

7月8日に安部元首相が死去されました。

このニュースを知ったのは職場で、いつもスタッフラウンジにはCNAが流れているのだけれど、そこで銃撃があったことを知りました。まず、みんなの反応としては「安全なはずの日本でどうやって銃が手に入ったんだ?」ということ。私もそこが不思議だったけれど、その後、銃が自製されたことを知りました。

事件から1週間たち、いろいろなことが分かってきました。私の意見は世間様とは違うので不愉快に思う人もいるだろうと思う反面、このブログは将来娘たちも読むはずなので、母親がこの歴史的な事件をどのように考えたか残しておきたいと思い書くことにしました。

一つは、この事件をまるで安部さんがとばっちりを受けたという風に受け取らない方がいいということです。当初、この事件が報道された時、犯人の「安部さんがある宗教法人と関係があるかのように思った」との供述で、逆恨みによる犯行だと思っていました。

しかし、その後にあの宗教団体の具体的名称を知り、Youtubeでの安部さんの教団指導者への祝福Videoメッセージを見ました。また、安部さんのもとで重用された元外相が元教団の弁護士であったり、他の自民党幹部も非常に深い関係があの宗教団体とある報道を知りました。安部さんは信徒ではない、信徒ではないが、彼らは信徒であるかのように語り、入信や献金を強要したかもしれない。そして安部さんもそれを黙認していたかもしれない。

昔、別の新興宗教に入っている人と友人になりかけたことがあります。とても知的で容姿もすぐれている人でした。仲良くなっていくにつれて、自分の家族のことを話してくれるようになりました。祖父のDVや金銭関係に悩み、祖母は入信したんだと。今も自分の家族はいろんなトラブルを抱えているけれど、信仰を続けることできっと報われるんだと。そして誰も知っているだろう有名な人の名前をいくつかあげて「こういう人も認めている組織だから安全なんだよ」と。結局、違和感を感じることが多く、友人関係は継続しませんでした。

人間の心の隙、特に弱っているときにつけいってくる人が本当に許せないという気持ちがいまだに残っています。

宗教と政治との癒着に「無敵の人」が怒った。集票できる組織が喉から手が出るほど欲しかったのでしょうが、ものすごく残念な気持ちです。

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