本日は、PSLEのお話。
PSLEに失敗してしまったんだけど、社会人として立派に活躍している同僚のお話です。
まずはPSLEをざっくりと
ローカル小に興味を持っている人は知っていると思うけど、こちらの小学校は卒業試験に受からないと、小学校を卒業したことにならない。この卒業試験をPrimary School Leaving Exam、通称PSLEという。
希望の中学校に入れるかはPSLEの成績次第である。むちゃくちゃ親にも子供にもプレッシャーがかかる試験となっている。
さらにプレッシャーがかかるのは①Express ②Normal (Academic) ③Normal (Technical)と3つにコースに進路が分かれることだ。③のNormal(Technical)になってしまうと大学進学へのバーがかなりあがる。2020年のP6の進学先は以下の通り。合わせても100にならないのはPSLEに落ちちゃった生徒もいるということです。
①Express | ②Normal (Academic) | ③Normal (Technical) |
66.6% | 21.2% | 11% |
進路が違うと何が起こるのか
こちらもざっくりいうと、
Express: Secondary を4年。O-Levelを4年で受ける。このスコア次第でJunior Collegeに行けるかどうか決まる
Normal Academic:Secondaryを5年。4年でN-Level, 5年でO-level
同僚のお話
しかし、親が自分の時間全てをささげたところでそこについてこれない子は絶対に存在する。
それが今回の話の主人公である私の同僚。
彼女が私の娘はローカル校やめるのか?と聞いていたので、私はうん、子供にとって3か国語をやるのはストレスでしかないし、日本語を捨てるわけにいかないと答えた。
彼女曰く、
Normal Technicalに行った後、Private Degreeを取得し今に至る。
学力は高くとも稼げるとは限らない
彼女と私の会話は「学力は高くとも稼げるとは限らない」という意見でまとまった。
学力は高くとも良い仕事を見つけられない人はたくさんいる。逆もしかり。うちの各社にもNTUやNUSを出た社員もいれば私や彼女のようにいわゆるシンガポールのメインストリームからハズれた人もいる。だけど基本的には給与や役職が変わるわけではない。
彼女曰く、基本的なAcademi Degreeをとればシンガポールでは就職口は見つかるらしい。それは私も感じていて、例えばSkills Future。これは政府主導の職業訓練補助金みたいなもので、社会人になっても学んで学位や資格をとると補助金が出る。驚くのは年齢に対する補助金の額で、40歳を超えるとさらに補助がもらえる。シンガポール政府は全力でシンガポール人とPRの就職を確保しようとしている。