同僚がスピード復帰
今年3月に出産した同僚。あの記事から3か月後、職場に戻ってきました!シンガポールでは子供がシンガポール人である場合には、16週のPaid Leaveがとれます。それを切り上げての復帰ということで正直びびりました。
暫くは午前に働いて、午後は帰るそうです。その後はフルタイムで復帰するとのこと。「私、専業主婦向いていないわ。ずっと家の中で子供の面倒なんかみていられない」とのことです。
誰が子供の面倒を見ているの?と聞いたら
おばあちゃん(実母)
だそうです。メイドさんを雇いやすいイメージのあるシンガポールですが、同僚のシンガポーリアン&PRでメイドさんを雇っている人は1人もいません。誰が子供の面倒を見ているのかというと
実母もしくは義母
ちょうど活動量が増える1歳後半から2歳にかけてはもうこちらは保育園に入るのが普通ですので(無茶苦茶高いInfant Careも1歳半過ぎると保育料が下がります)1歳半以降の子育てフォーメーションは以下のような感じでしょうか
こちらの幼児期の子育ては
ママの実母もしくは義母 + 保育園 + ママ + ときどきパパ
もちろん実母や義母が全員子供好きとも限らないので、その場合には
メイドさん + 保育園 + ママ + ときどきパパ + ときどきジジババ
のフォーメーションになると感じています。時々保育園に入れるのがもったいないのでメイドさんに見てもらっている人もいますが、いろんなリスクを考えるとそういうことをしている人はあまり私の周りにはいません。少なくとも2歳には保育園に入れている人がほとんどです。
ちなみにお父さんの子育て参加率はそんなに高くないと思います。チャイニーズのママやベトナム人のママはよく(頻繁ではないですけどね)「うちの旦那は全然子育てに参加しない」「あきらめている」と愚痴を聞くことがあります。
日本のお母さんはすごく頑張っている
日本の乳幼児期は
ママ + ときどきパパ
だと思うので、日本のお母さんは本当に大変だと思います。以前、フランスに住む友人と話した時に幼稚園に入れるのが4歳になる年の4月からと話した時、「子供って3-4歳ぐらいまでが一番面倒を見るのが大変なのに、ひどくない、それ?」と言われたことがあります。
日本よりもこのくそ暑いシンガポールの方が子育てしやすいとよく言われます。その理由は
母親として〇〇〇しなきゃいけないというのがまるでないということだと思います。母親であることの縛りがまるでないと申しましょうか。
例えば、わがチームのボス(男子3人のママ。一番下の子は小学1年生だったかな)は本日から日本に旅行するのですが、家族旅行かと思いきや
「もちろん子供は置いていくわよ。夫婦だけ」とのこと。誰が面倒をみるのかというと、それはもちろん
おばあちゃん(実母)
目的地が箱根や浅草なので子連れにしては渋いと思っていたのです。
子育ては大変だよねという共通認識
家族をあげて子育てを支援するのは、土台に子育てって大変だよね、子供って手がかかるよねという共通認識があると思います。あとはチャイニーズは子育てに限らずとても合理的に物事を考える人たちです。例えば先日、日本で3つ子のお母さんが1人の赤ちゃんを殺してしまうという痛ましい事件がありました。シンガポールで、こういう双子ちゃん、三つ子ちゃんはどうしているのかというとたいてい複数の大人が面倒をみています。私の真向かいさんは日中は双子ちゃん一人ずつにメイドさんをつけて面倒を見ていました。日本だったらもしかしたら他人に預けることに罪悪感を感じる人が多いと思いますが、シンガポーリアンならもう初めから家計の赤字覚悟でシッター手配を全力でするでしょう。我慢して母性を感じようとするよりも、他人の手を借りる方がよほど精神衛生上よいと考えると思います。
メイドさんという制度がない日本ですが、自分が動けば(動くのが大変ではありますが、シンガポールでも自分が動かないとメイドさんは雇えません)支援がある自治体がほとんどですし、サポーターの方はすっごく優しいです(第1子の時も第2子の時も私は自治体のサポートを使いました)。日本のお母さんは自分に罪悪感なんか感じずに頼れるところにまるっと頼ってほしいなと、復帰する同僚をみて思いました。