メイド税(Foreign Domestic Worker Levy)の値上がり

うっかりしていたとしか言いようがないのですが、先日MOM(Ministry of Manpower 労働省)から1通の通知が来ました。
開いてい見るとFDW levy(Foreign Domestic Worker Levy メイド税)が2019年4月1日から月265SGDから300SGDにあがったとのこと。

ショックを受け、慌てて昨年の予算案のページ(Singapore Budget 2018)をみるとばっちりと値上げのことが書いてあるではありませんか。シンガポールも日本と同様に政策変更は事前にアナウンスされます。この昨年のアナウンスをうっかり見過ごしていたわけです。

年々外国人を雇うことに厳しくなるシンガポール。就労ビザの更新料もあがりましたが、FDW LEVYも例外ではありません。ちなみに基本的に乳幼児のいるシンガポーリアンの家庭ではこちらは関係ありません。SGD60のLevyで済みます。ポイントは「シンガポーリアン」のみということでPRにはこの割引価格は適用されません。

この値上げの狙いはMOMのサイトによると

  • この10年間でFDWは40%増加
  • 政府はシンガポーリアン家庭におけるFDWの必要性を理解している
  • しかし必要もないのにFDWを雇っている雇用主もいる
  • こういった雇用主はFDWのかわりにホームクリーニングサービス企業を利用すべき

とのことです。ここからは私の推測です。Companies which offer home cleaning servicesには個人事業主も多く含まれていると思います。シンガポールも他の先進国と同様に高齢者の就労の確保が喫緊の課題なわけで、清掃業(個人事業主というところもポイント)をシンガポーリアン、特に高齢者の職として確保するのが狙いだと感じました。実際、以前働いていた職場の清掃は個人事業主の女性でした。個人事業主なので「働かされている感」はなく、私、社長なのという堂々たる雰囲気で掃除をしていました。掃除というか丸くなぞるというか……。

若くないと厳しいベビーシッターやヘルパーは他国からのメイドさんにやってもらい(MOMの言葉でいうところのCaregiving needsの仕事)、比較的楽にすむ清掃をシンガポーリアンに代替したいのでしょう。決して清掃も楽ではないですが、オフィスの清掃に限っていうとそれほど大変な様子は見受けられないです。

シンガポールでのメイドさんのコストは昔はかなり低かったと思いますが、これからは高くついていくのだろうと思います。
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