わが会社からは若干離れますが、余裕がある平日のランチ、私はよくhabitat by honest beeに行きます。驚くほどシステム化され快適な空間であり、仕事とのつながりでで思うところがあったので記録しておきます。
昨年オープンしたばかりの頃は分かりませんが、今はお昼のピーク時でも座れます。
まず場所ですが、habitat by honest beeの最寄りのMRTはLabradorPakになります。ARCを突き抜けるとMBC(Maple Tree Business City)という様々な企業が入っているビジネスセンターがあります。さらにそこを抜けたところにあります。Labrador Parkからの行き方がちょっと難しいという人はPasir Panjang駅から行くこともできます。
さて少し話は変りますが、私は長らく内部統制を仕事にしてきました。内部統制というと固く聞こえますが要は会計につながる不正や誤謬が起こらないように、牽制(伝統的には上長承認、今は誰がやったのかログが残る)を業務に設定していくことを言います。その内部統制で一番重要なのが現金管理です。私が監査の仕事を始めた頃、現金管理は重要でありながら最も分かりやすいので新人が担当していました。
これが10年前の話です。現在は現金管理を経理部で行っていない会社も多いと思います。従業員が立替精算もしくは大きな立替が発生する部署はコーポレートカードで行っているのではないでしょうか。
ただしこれがなかなかできない会社もあります。それは店舗をもつ小売や外食産業です。
私がhabitat by honest beeで最も快適に感ずること。それは飲食スペースや小売スペースをもちながら現金のやり取りが全く発生しないこと、待つ必要もないこと。事前にアプリをダウンロードしオフィスを出る時間になったら注文するだけです。アプリのダウンロードやスキャンのやり方が分からなくても大丈夫です。係りの人がいてかなり親切に助けてくれます。
ランチ時間帯はホーカーがものすごく混雑するのでこれは嬉しい。大幅に時間を節約することができます。
内装も洗練されているまではいきませんが、なかなかキレイです。
今は桜が飾られています。お値段はホーカーより上がりますが、落ち着けるし食べ物が美味しいです。

現金を置く必要がないのは店舗を持つ業態の会社にとっては革命的なことです。現金残を合わす必要がない、レポートを書く必要がない、上がってきたレポートをチェックする必要がない、現金残が合わないときに理由を探す必要がない等等。
ちらほら顧客対応をする従業員も建物内にいますが、やがてアプリ操作に顧客がなれていけば人員の数はさらに減っていくでしょう。どのぐらいの人数が顧客対応で残るのでしょうか。システム化された空間にあってなおもそこにいる従業員というのは「責任」をとって行動することを期待されています。
スーパーやデパートに限らず社内でも、質問をするとかなりの高確率で「〇〇に聞かないと分からない」「〇〇に言われたから・・・」など誰かにパススルーする答えが返ってきたことはありませんか。でももうこれからはこういう答えが返ってくる頻度は減るかもしれない。
今AIが人間の仕事を奪うということが言われています。でもAIは責任をとることはできませんのでAIが分析したデータやログの解釈をリスクをとって行うのは人です。自分の仕事を責任を負ってやっているかどうかがAIにとって代われるかどうかの分かれ道のような気がします。